正社員の保育士として働いてきた多くの保育士は結婚や出産後の復帰等でパート・アルバイト、派遣保育士という非正規雇用でも保育士として働くことができます。
非正規雇用では、フルタイムや早朝だけ、夕方保育だけ等短時間で働くことができるので、自分のライフスタイルに合った勤務時間を選ぶことができるのです。
しかし、アルバイト、パート、派遣保育士の中でも派遣保育士は時給が高く残業もない好待遇!
その理由には何があるのでしょうか?
ご紹介していきましょう!
派遣保育士とアルバイト・パートの違いとは?
そもそも派遣保育士ってなんだろう、アルバイト・パートとの違い何?と疑問に思う方も少なくないですよね。
ここでは違いを説明していきましょう。
雇用契約先がそれぞれ違う
保育士のアルバイト・パートは保育園と直接的に雇用を結びます。
しかし、派遣保育士は派遣会社と雇用契約を結んでから、保育園で派遣先として仕事をするという仕組みを取っています。
それぞれ働く場所は保育園なので同じです。
しかし、ぞれぞれ給与規定は保育園、派遣会社と別々の施設が行なうという点が異なります。
派遣保育士は、アルバイト・パートよりも高時給で働ける
同じ非常勤保育士でもアルバイト・パートと派遣保育士の時給相場を比較すると、下記のようになります。
- アルバイト・パート→時給1000円前後
- 派遣保育士→時給1200円~1800円程
それぞれの保育士がフルタイム(1ヶ月約20日、8時間)で働いた結果の手取りを比較をしてみても、派遣保育士の給料のほうが三万円も高いです。
しかし、ここで注目すべきなのは働いた時間として計算されていない労働時間、つまりサービス残業ですね。
アルバイト。パートの保育士でも正社員と同じくサービス残業や時給の出ない持ち帰り残業があるそうで、かなりの負担になっているそうです。
主な残業内容は以下の通りです。
- 月案作成
- 週案作成
- 誕生日会等のイベントの準備
- 避難訓練などの指導計画
これらの事務的な作業はどうしても保育中にできないからといってサービス残業になってしまうそうなのですが、
「子育てと両立させてアルバイトとして働きたかったのに、持ち帰りの仕事が多くて大変」
こういう口コミも見かけます。
一方、派遣保育士には持ち帰り残業、サービス残業はなく、厳禁となっているのです。
派遣会社からしっかりと守られているので、仕事内容に見合った高い給料をもらえるのでアルバイト・パートよりもかなり好待遇。
では、どうしてこんなにもアルバイト・パートと派遣保育士の間には待遇の差があるのでしょうか?
派遣保育士がアルバイト・パートより好待遇なのはなぜ?
派遣保育士はアルバイト・パートよりも好待遇だということが分かりました。
ここからは、待遇の差がある理由をご紹介していきましょう。
1番の理由としては、派遣保育士を雇うと保育施設側から高い料金を頂くことができるから、その恩恵を派遣保育士も受けられるというわけです。
だったら直接雇用でアルバイト・パートを雇うべきなんじゃ・・・と思いますよね。
しかし、それでも派遣保育士を頼む以下のようなメリットがあるのです。
- ニーズに合った対応が柔軟にできる
- 派遣保育士だと採用コストがかからない
- 派遣保育士には管理コストがない
- 緊急事態にも対応できる
では、1つずつ説明していきます。
ニーズに合った対応が柔軟にできる
保育の現場では色々な問題が次々と起こります。
例えば以下のような問題が明日にでも起こることが考えられるのです・・・。
よくある問題 | ニーズ |
延長保育利用者の増加 | 利用者がいる間は早朝・延長対応の保育士が欲しい |
産休・有休職員の代替え | 1年~3年だけの産休代用の保育士が欲しい |
急に保育士が辞めてしまった | 明日にでも保育士が欲しい |
入院してしまった、怪我 | 明日にでも保育士が欲しい |
こうしたニーズにスピーディに答えられるのが派遣保育士の特徴。
一定期間だけど保育士が欲しい!そんなニーズを持つ保育園には派遣料金事態は高く付いても、結果的にコストは抑えられるという大きなメリットがあります。
派遣保育士だと採用コストがかからない
保育士に限らず、人材を採用したいと思ったらまずは求人広告を出す必要がありますよね。
アルバイトの場合でもメディアや地域により掲載料が異なりますが、新聞広告、求人誌の小さい一コマで3万円程、求人広告サイトでは10万円~50万円の費用がかかります。
しかし、こうしたお金のかかる採用活動をしたとしても
- 求人への反応が全くない
- 求めているような人材が応募してこない
- 採用してもすぐに辞める
というリスクが大きいのです。
求人広告のために大金を払ったのに絶対採用できる保証はなく、数十万円を捨てたことと同じということもよくあります。
そのため、採用にコストをかけるよりも派遣保育士を採用しようという動きがあるのですね。
派遣保育士は人材を一時的に借りるという仕組みで成り立っているので、人手がほしいと思ったら派遣会社が派遣保育士を紹介してくれます。
もちろん求人広告に費用を払う必要はないので高いコストやリスクを回避できる、その代わり派遣サービス料は高額。
ですから、派遣保育士に払う時給も必然的に高くなるという仕組みになっているのです。
保育園側からしても高額な費用を払って高いリスクがあるよりも、高額だけど必然性がある派遣保育士の方がいいということですね。
派遣保育士には管理コストがない
アルバイト・パートや正社員を採用した場合、賞与や退職金、さらには社会保険費用などの手続きや経費の負担が増えてしまいます。
特に、必要な時に必要なだけの保育士がほしい!という考えの保育園にとっては負担ですし、煩わしく感じるでしょう。
しかし、派遣保育士の場合は派遣会社の方で給与の手続きも、社会保険の手続きと経費も負担してくれるので煩雑な業務は派遣会社が一括管理しているので全て丸投げ!
そうすることで保育園側が負担しなくてはいけない管理コストや手間が削減できるのです。
総合コストを換算してみると派遣保育士の方が楽だし安い!
そういう判断をした保育園は大喜びで派遣料金を払い、派遣保育士を受け入れる、そしてその恩恵を派遣保育士も受けられるという仕組みになっています。
派遣保育士は受け入れ先の保育施設、派遣会社、派遣保育士の全部にメリットのある働き方だと分かったのではないでしょうか?
緊急事態にも対応できる
例えば、あるクラスの担任保育士が急病で倒れて長期入院になるという事態が起こったとします。
すると保育園側は大慌て!
早急に代わりとなる保育士を探さなくてはなりませんが、求人サイトで募集するとなると求人媒体を選んで連絡してプランを組んで・・・
募集要項も考えて写真も撮って・・・掲載するまでにかなりの時間と手間もかかってしまいます。
運良く応募がすぐに来てもそこから選考、面接、内定の通知、様々な研修などで1ヶ月はかかることに。
しかし、派遣会社に派遣保育士を依頼すれば、保育士と面談はしますが派遣会社の方で研修を受けているので、簡単な研修ですんでしまいます。
人材が必要だと思ってから実際に来てもらうまでの流れがとてもスピーディ、だから緊急事態にもすぐ対応できるんですね!
保育園からしても派遣保育士を雇う費用は高いですが、緊急事態の対応の柔軟さが高いという付加価値も、派遣保育士の需要があるポイントでしょう。
いかがでしたでしょうか?
派遣保育士はアルバイト・パートよりも好待遇、そして保育園にとってもメリットがたくさんあるので、どちらにとっても良い制度だということが分かりましたね。
アルバイト・パートを選ぶなら派遣保育士を選ぶことをおすすめしますよ!
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