幼稚園教諭と保育士の違いって何? 幼稚園教諭と保育士の違い

保育士 笑顔

なりたい職業ランキングの上位に入る幼稚園教諭と保育士。

どちらも女の子の憧れの職業としてよく聞きますよね。

どちらも小さな子供と関わる仕事なので、一見同じ仕事内容だと思われがちですが、この2つの職種は、似ているようで違う部分もたくさんあるのです。

子供が好きで、幼稚園教諭になろうか保育士になろうか悩んでいる方も多いと思います。

ここでは、この2つの職種についてわかりやすく比較して違いを見ていきましょう!

幼稚園と保育園ってどうちがうの?

幼稚園と保育園、どちらも小さな子供を預かる施設ですが、どこが異なるのでしょうか?

まずは働く施設の違いについて見ていきます。

幼稚園

幼稚園は、施設区分としては教育施設になり、文部科学省が管轄しています。

対象年齢は、3歳から小学校に入学するまでで、乳児は対象外なので注意をしましょう。

保育時間は、基本9時から14時頃までなので、夕方前には保護者の方が迎えに来ます。

幼稚園は教育機関であり、目的としては、気品のある知識や運動、芸術を通して子供の社会性を身につけることが掲げられるでしょう。

幼稚園には、運営を自治体が行っている公立幼稚園と、運営を学校法人、社会福祉法人が行う私立幼稚園があります。

保育園

保育園は、施設区分としては児童福祉施設になり、厚生労働省が管轄しています。

対象年齢は0歳からと、乳児の預け入れも行うので便利ですね!

両親が働いている子どもたちの保育を目的としているので、保育時間も7時半頃から18時半頃までと、幼稚園と比べてとても長いです。

保護者が働いている間、子どもたちに安心して過ごせる環境と場所を提供します。

最近では、女性の社会進出により、共働きの過程が増え、保育園に「待機児童」が発生していることもよくありますよ!

幼稚園教諭と保育士の資格の違いは?

幼稚園教諭と保育士として働くには、それぞれ異なる資格が必要になります。

ここからは、その資格の違いを見ていきましょう。

幼稚園教諭に必要な資格

幼稚園教諭になるためには、「幼稚園教諭免許」が必要になります。

この免許は2種類あり、大学で取ることが可能な「幼稚園教諭一種免許状」と、短大で取ることが可能な「幼稚園教諭二種免許状」です。

この2つには、仕事内容では大きな違いはありません。

しかし、一種の場合のちに園長になることも可能ですが、二種の場合主任までとなります。

保育士に必要な資格

保育士になるためには、「保育士資格」が必要になります。

この資格をとる方法は2つあるのでご紹介しましょう。

必要なカリキュラムを取り、養成課程を終える

厚生労働大臣が決めた保育士養成施設において、必要なカリキュラムを取ります。

養成施設とは、大学や短期大学、専門学校などがありますよ!

保育士試験に合格する

年に2回実施される試験に合格して、資格を得ます。

試験は、筆記試験と実技試験の2つあり、筆記の試験に合格しなければ、実技試験は受けられません。

難易度が高く、合格率が低いのでしっかりと準備が必要です。

幼稚園教諭と保育士の仕事内容の違い

仕事内容は、似ているようで異なる部分も多い幼稚園教諭と保育士。

ここからは、仕事内容の違いを紹介します。

幼稚園教諭の仕事内容

幼稚園教諭は、教育的な要素が多く、子供の年齢に合わせてカリキュラムを作成し、成長をサポートするのです。

幼稚園は保育園と比べると、特色に違いが現れやすくなっているので、幼稚園教諭はその特色をしっかりと理解した上で働く必要があります。

保育士の仕事内容

保育士は、子どもが安心して過ごせる環境を整備し、お世話をしながら基本的な生活の自立をサポートします。

同時に、働いている保護者との連携をしっかりと取り、保護者の方が前向きになれるように相談にのることもありますよ!

幼稚園教諭と保育士、給与はどのくらい違うの?

幼稚園教諭と保育士、お給料にはどのくらいの差があるのでしょうか。

平成27年の賃金基本統計調査によると、幼稚園教諭の平均年収は3,401,600円。

初任給は、150,000~180,000円と一般企業とあまり変わらないようです。

保育士の平均年収は、3,233,400円。

施設によって、また公立か私立かによって給料に差が出てきますが、ほとんど変わりません。

公立の場合、公務員として働けるので、安定した給料がもらえ、産休や育休もとりやすくなっています。

私立と公立の給料の差は、2倍ほど公立の方が高くなります、給料は施設によって変わるので、はっきりどちらがいいとは言えないでしょう。

幼稚園教諭も保育士も魅力的な仕事!

ここまで、幼稚園教諭と保育士の違いをいくつかの側面から見て、比較してきましたが、いかがでしたか。

どちらも子供に関わる仕事ですが、目的から仕事内容まで、異なる点が多くありましたね。

しかし、子供の貴重な成長期間に関わることのできる、魅力的なお仕事で、他方では経験できないような経験があるでしょう。