みなさん、認定こども園という施設はご存知でしょうか。
近年の託児所不足の解消を目的とした制度改革によって、認定こども園というものが開設されるようになりましたが、まだまだ制度が新しいということもあってかなかなか詳しくご存知の方は少ないことでしょう。
そこで今回は、あまり深く知られていない認定こども園について、しっかりと解説していきたいと思います！
子どもを預ける選択肢を増やして、どんどん社会進出していきましょう！
認定こども園とは？
認定こども園とは、乳幼児の教育・保育を包括的に行う教育施設です。
内閣府によると、以下の2つの機能を備えて、政府指定の認定基準を充足する施設であれば、都道府県から認定をしてもらうことができる、とのことです。その機能とは、以下のようになっています。
- 就学前の子どもに幼児教育・保育を提供する施設
- 地域における子育て支援を行う施設
これらの基準からわかることは、認定こども園というものが幼稚園・保育園がレベルアップし、もう一方の機能を兼ね備えた場所と判断することができるでしょう。
認定こども園の種類とは？
一言に認定こども園といっても、実は種類が沢山あります。
これは、幼稚園×保育園という性質を認定こども園が持っているということから、分岐が生まれているのです。
それでは、それぞれについて紹介していきましょう。
幼保連携型
こちらは、保育園と幼稚園、両方の機能を併せ持った新種類の施設です。
幼稚園型
認可された幼稚園に保育園の機能を加えた施設です。
ベースが幼稚園にあるという認識で間違いないでしょう。
保育所型
こちらは逆に、認可保育園ベースで幼稚園の機能を加えた施設となっております。
地方最良型
元々認可外だった施設が、ある基準を満たしていると認められ、認定こども園となった施設です。
このように、様々な系譜をたどって認定こども園が設立されております。どんな成立過程だったとしても、現在認可されているわけですから、働く場所としては最適ですね。
派遣保育士も働ける？条件について解説！
認定こども園で働くにつき、施設によってその条件が指定されています。
大きく分けると、2つのルールがあり、幼保連携型認定こども園が少し特殊で、それ以外は同一の基準が設けられているのです。
それでは、それぞれについて説明していきましょう。
幼保連携型の場合
幼保連携型の認定こども園では、保育士資格と幼稚園教諭の両方の資格を有している人が働くことができます。
この有資格の職員を保育教諭と言うのですが、平成27年に法改正があり、施行後5年間はいずれかの資格があれば働くことができるという一時的な措置が取られてました。
そのため、現在は働きながらもう一つの資格を取得するということが可能になっています。
幼保連携型以外の場合
幼稚園型・保育所型・地域最良型の認定こども園では3歳未満の子供の保育をするときには保育士資格が必須、ということだけ定められています。
幼稚園型・地域最良型についてはどちらか一方のみでの資格での勤務が可能で、保育所型の場合も基本的には問題ないですが、教育時間以外の保育をする場合には保育士の資格が必要になってきました。
認定こども園で派遣保育士が働くメリット
認定こども園は何がいいの？
認定こども園で働くことのメリットとしては、保育士と幼稚園教諭の業務を一度に両方できるため、経験値が非常に高まるという点が挙げられるでしょう。
同じ年代の児童を相手に仕事をすることは変わりませんが、システム自体が異なるため、最初は慣れることが大変ですよね。
しかしながら、そのように苦労をした経験は、確実にそれ以降の人生に活かすことができますし、何より子どもたちに良い影響を与えられるでしょう。
また、片方の資格しか持っていない方向けに研修制度がある園も多く、それもキャリア形成に役立ちます。
その他には、沢山働きたいという派遣保育士の方にとって認定こども園は最適な場所といえるでしょう。
認定こども園は保育園と幼稚園の2つの機能を併せ持った施設ですから、当然仕事量は増えます。
そのため、派遣でもしっかりと稼ぎたいと思う方にはピッタリの場所ですよ！
認定こども園で派遣保育士が働くデメリット
認定こども園は重労働！？
先ほど言った仕事量が多い、ということは逆説的に考えれば重労働とも捉えることができます。
また、保育園と幼稚園がくっついたような形態の施設ですから、そこに通わせる家庭の状況も様々です。
その家庭に合わせた対応が必要になります。
今まで、幼稚園または保育園で働いていた方にとってはカルチャーショックを受けることになるでしょう。
派遣保育士は、中途でその園に入っていく事が多く、正規の保育士との距離感を詰めることが意外に難しいこともあります。
そういった状況の中で、沢山の仕事に囲まれて、違う環境になれるということは、これまで長い期間で派遣保育士をこなされてきた方にとっても、大変でしょう。
認定こども園は今注目されている！
認定こども園はより感受性の高く、自立した児童を生み出す場として、今脚光を浴びています。
その園に入れる親としても、様々な目的があるでしょう。
まずは、転職したいと思う園の情報を集めて、自分に合うかを見極めることが重要ですね。
派遣保育士でも、正社員の保育士でも、十分な活躍の場が与えられていますよ！
