保育士にも派遣があることをご存知でしょうか?
正社員の保育士は月給が安く、残業もあり、業務が過酷であると知られていますが、派遣保育士は正社員と比べて負担は軽いのが大きなメリットです。
派遣保育士には良いポイントがたくさんあるので、ご紹介していきましょう!
<基礎知識①>派遣保育士と正社員保育士の違いは?
派遣保育士と正社員保育士の具体的な違いとはなんでしょうか?具体的に違いを見てみます。
雇用主 | 業務上の指揮 | 勤怠管理 | |
派遣保育士 | 保育士人材派遣会社 | 保育園 | 保育士人材派遣会社 |
正社員保育士 | 保育園 | 保育園 | 保育園 |
業務上の指揮は保育園が行いますが、それ以外の管理は保育士人材派遣会社が行うというのがポイントですね。
<基礎知識②>派遣保育士の仕事内容は?
では、派遣保育士は実際にどんな業務をするのでしょうか。
業務のメインは保育補助や雑務となります。担任のようにクラスを担当したり、保育園を運営する機会はあまりありません。
子どもがお昼寝をしている間に掃除をしたり、子どもを見守ったり、遊びを手伝ったりしてパートやアルバイトと同様に保育の補佐を行います。
子供たちとの触れ合いや保育を通して成長を見守ることができるので、担当の仕事は少ないですが、保育士のやりがいはしっかりと得ることができます。
まさに良い所取りの仕事ですね。
以下に派遣保育士の主な仕事をまとめておきます。
- 子供の見守り
- 担任の補助
- 清掃
- 制作物の準備
- 遊びの補佐
- 書類整理
<基礎知識③>派遣保育士の待遇は?
では、派遣保育士の待遇はどうなっているのでしょうか。やはり、正社員には劣りますが代表的な休暇は取れる場合が多いです。
産休
産休には産前休業と産後休業があり、その2つを合わせて産休と呼びます。
産前休業については出産予定日の6週間前から自分が登録している人材派遣会社に請求すれば取ることができますよ。
産後休業は労働基準法によって出産の翌日から8週間は就業できないことになっているので、しっかりと休暇を取れます。
育休
育休については育休開始予定日の一ヶ月前までに申請が必要と法律で定められています。
産前産後休業に続いて育児休業も取りたい場合は就業中や産前休業中に行いましょう。
しかし、派遣保育士は時間の定めのある雇用契約者のため、法律的に下記に該当する場合は育休の取得ができないこともあるので注意しましょう。
- 入社1年未満
- 子が一歳に達する日を超えて雇用される見込みのない
- 子が一歳に達する日から1年を経過する日までに雇用契約が満了し、更新されないことが明らか
今では、保育士不足の現状から保育士に産後も是非働いてほしいというニーズが強くなっているので、一概には言えません。
そのため、今では待遇も改善されつつあります。
社会保険
派遣保育士は、契約期間が二ヶ月を超えている場合には強制的に社会保険の被保険者になります。
派遣期間は仕事の紹介時に説明されるのでよく確認しましょう。
契約期間が二ヶ月以下の場合は、自分で国民年金や国民年金保険に加入しなくてはいけないので注意です。
有給休暇
派遣保育士も以下の条件を満たした場合は年次有給休暇が付与されます。
- 雇入れ日より半年間継続して勤務している
- 全労働日の八割を出勤している
有給の使用には勤務する人材派遣会社と保育園両方に届け出て、許可をもらいます。
必ずしも自分の希望通りにいかないこともありますが、トラブルがあれば人材派遣会社が仲介してくれます。
安心して有給休暇を申請することができるでしょう。
以上、待遇をご紹介しましたが、待遇は派遣会社によって大きく異なります。
派遣会社によっては超好待遇を用意している所もあるので、しっかりと調べて好待遇を狙いましょう。
近年の保育士不足を補うため、曜日、時間自由、ブランク、未経験可能、残業なしなど魅力的な求人情報がたくさんありますよ!
<基礎知識④>派遣保育士のメリットは?
派遣保育士のメリットはたくさんあります!下記にご紹介していきましょう。
高収入が期待できる
派遣保育士には時給1000から1500円を超える求人がたくさんあります。
月給では正社員の保育士に劣ってしまいますが、サービス残業や持ち帰り仕事の分を考えると派遣保育士の時給は高くなるでしょう。
正社員の場合、残業時間を記載してはならないという圧力がある場合も多く、サービス残業になってしまうのです。
しかし、派遣保育士の場合は人材派遣会社が時間単位で保育園側と契約を結んでいるため、残業分は保育園側に請求されます。
間に人材派遣会社が入ることで給料はしっかりと保証されるので、安心して勤務することができますね!
ライフスタイルに合った働き方が期待できる
前述しましたが、残業は基本的にありませんし、持ち帰り仕事もありません。
そのため、仕事はしたいけど育児や家庭を大事にしたいという方でも働きやすいです。
保育士の仕事をしたいけどプライベートを充実させたい、子育てと両立できない・・・という方でも簡単に保育士になることができます!
保育士は過酷な仕事ということで有名ですが、派遣保育士なら大丈夫そうですね。
未経験やブランクを気にしないで働ける
保育士の資格は持っているけれど未経験という方や、育児でブランクがあるから心配という方でも派遣保育士ならそんなことを気にせず働けます。
保育士不足が社会問題となる中、今一番求められているのはブランクありの保育士等の潜在保育士なのです。特に下記の方にはおすすめです。
- 高齢になり体力が衰えたため、保育の仕事がこなせるかが心配
- 小さい子どもの命を自分が預かりきれるかが心配
- ブイランクが長く今の保育現場に着いていけるかが心配
保育補助から仕事を始められるので、少しづつ自分のペースに合わせて復帰できたり、慣れていくことができます。
職場のトラブルも派遣会社がフォロー
人間関係が難しいと言われる保育の現場ですが、トラブルがある場合は派遣会社がしっかりとフォローしてくれます。
もし。困ったことがあっても仲介してくれるので安心ですね!
研修制度がある
派遣保育士には研修制度のサポートがあります。
人材派遣会社ごとに研修やフォローアップがあるので、ブランクがあり心配、未経験で不安だという方でも自信を持って働くことができます。
研修は自分のキャリアアップにも繋がるので嬉しいですね!
<基礎知識⑤>派遣保育士のデメリットは?
では、派遣保育士のデメリットには何があるのでしょうか。デメリットはほとんどありませんがご紹介していきましょう。
待遇面でやや劣る
派遣保育士はボーナスがありませんので、待遇面でやや劣ります。周りの保育士がボーナスの話をしている中自分だけボーナスがもらえないのは寂しいですよね。
しかし、正社員に比べて時給は高いので仕方ないと思いましょう。他のアルバイトやパートと比べたらとても高時給です。
契約期間がある
派遣保育士なので、契約期間があります。正社員と比べたら安定はしていませんね。
派遣会社に早いうちから相談して契約が途切れないように注意しましょう。
疎外感を感じることがある
派遣保育士は疎外感を感じることがしばしばあるようです。
仕事も正社員の保育士と区別して割り振られることがあるので、なかなか交流できなかったり打ち解けられないということも。
また、職員同士の交流の場に呼ばれない等、ちょっとしたことで疎外感を感じたりもします。
あまり気にしない方だったらたいした問題になりませんが、気にしやすい方は辛いかもしれません。
事前に仕事の割り振りや、正社員とのコミュニケーションはあるかしっかり確認しておくといいですね。
離職率が高い保育園かもしれない
派遣保育士が必要な保育園ということは、派遣に頼らざるを得ない離職率が高い保育園とも捉えることができます。
離職率が高い保育園は労働環境が悪かったり、人間関係に問題がある可能性があるので、しっかりと人材派遣会社に聞いておきましょう。
一回職場見学に行けるのが望ましいですよ!
<基礎知識⑥>派遣保育士はどんな人に向いているの?
派遣保育士はどんな人に向いているのでしょうか。
やはり、子どもが好き、子どもの成長を見守りたいという思いを持った人は向いています。また、優遇する対象となる人がいるので、下記にご紹介していきましょう。
- 子育て経験あり
- 子育て支援に関わった経験あり
- 介護等の経験あり
- 保育士試験勉強中(科目合格者)
保育士試験の勉強をしている人も優遇の対象なので、保育士を目指している人にも向いていることが分かります。
また、下記に当てはまる人は派遣保育士に向いているので、正社員よりも派遣保育士を狙いましょう。
- 定時に終わりたい
- 土曜日出勤などをしたくない
- プライベートや家族を優先させたい
派遣保育士になるにはどうすればいい?
それは、転職サイトに登録することです!保育士転職サイトには正社員の求人しかないと思われがちですが、派遣の求人もたくさん掲載されています。
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